皆さま、こんにちは
いかがおすごしでいらっしゃいますか
今年は台風のあたり年といわれているようで、
毎週のように日本のどこかを台風が襲っていますね
台風の猛威により被害に遭われた方、地域には、
少しでも早い回復、復興をお祈り申し上げます。
私は8月末、予定どおり、富士山ハイキングにでかけました
天気予報は数日前より台風の進路図とともに、雨・雨・雨
平地をでかけるには、晴れ女であることが多いのですが、
なぜか山にかけては、真逆の大荒れ女です。
冬では猛吹雪。そして今年の夏は、土砂降りでした
最近では富士登山をする一般者も女性も多いそうですが、
私はあまり登山に興味がなかったため誘われたときも、
山頂を目指す登山は希望せず、代わりにハイキングを選びました。
ハイキングと言っても約2時間(休憩もいれれば2時間半)のロングコース
傾斜のある山林の小道もコースに入っているので、
なかなかの健脚が必要です
集合した新宿から富士山までは、
バスで連れて行ってもらえました
着いた新五合目は、
テレビに映る観光地のような明るさも兼ねそろえた 五合目とは大きく異なり、
1軒の小さな山小屋があるばかり。
お店も見当たりません。 (あれ・・・?)バスの中から想像とかけ離れた景色を見ていると、
ガイドさんの声が届きました。
「雨ですね。みなさん、雨具を着てください。」
雨も雨で、あたりは土砂降り。。
(え?こんな大雨のなか、ハイキングするの?) じーっと目を凝らせば、
少しは弱まってくれるのではないかという思いもむなしく、 雨脚は強まるばかり。
バスの中、周りのメンバーたちは当然といった様子で
不平ももらさず静かに雨具を着用してゆきます。
自分も雨具を身につけながら、まだどこかで、
「少し危険なので中止します」なんて声がかかってくれないかと 祈ってしまいます。
バスの外に集合して、ガイドさんと合流・挨拶を交わしたのち、
まもなく、すぐ横の登山口からハイキングは出発しました。
茶色とも灰色ともいえる茶褐色の登山道はけっこうな傾斜です。
わきには上から流れてきた雨水が小川をつくっています。
雨はやみそうもありませんが、寒さはそれほどありませんでした。
21人が3斑に分かれ、私は3斑の最後尾で歩きました。
あたりは深い霧がたちこめており、 上も下も視界不良。
雨音、登る足音、リーダーの掛け声、たまに聞こえるおしゃべりの声だけの世界です。
30分ごとに休憩がありました。 といっても雨宿りする場所はありません。
濡れたまま立ちつくし、しばしあたりの様子をみて、 10分もしないうちにまた出発します。
1時間歩くと、宝永山に到着しました 富士山を歩いているのに他の山なんて、なぜだろうと、
思う方もいると思いますが 宝永山というのは、
宝永4年(1707年)富士山の中腹で起きた噴火(側火山) によってつくられた富士山の中の小山です。
噴火の後だけあり、大きな円錐状のくぼみが見受けられます。
宝永山の歴史と周囲の植物を観察して、 ハイキング後半の始まりです。
宝永山と高山植物について説明されるガイドさん
宝永山の噴火口
矢印はありますが、
先は何も見えません 後半のルートは、前半と異なり、 山林の妙なコースを歩きます。
木の根の階段や岩がごろごろしたところ、 水たまりの中、もう道なき道の獣道。
ハイキングというよりはトレッキングと言う方が 近いかもしれません。
どうやって渡ろうと考えて歩いているうちに、不思議な事に トレッキングにのめりこんでいました。
もう心は無に近い。笑
尾根の中腹に見える小さな列は、
宝永山の山頂を目指すグループ 歩き始めて20分くらいで雨が気にならなくなり、
30分も経つと、山道を歩くのにも慣れ始めて 休憩で足止めされると、
ペースが乱されるようで 止まりたくないなぁなんて、思ってしまいました。
いつの間にか出発時の憂鬱は早くに消えて、 あとはおしゃべりしながら夢中で歩く、歩く。
全身ずぶ濡れになって戻ってきたころには、 雨も、どろんこも、砂利も、水たまりも、岩も、根っこも、なんのその。
「・・・あれ?もう終わり?」
と言って、 みんなで温泉に向かいました
どんなことも、やってみなければわかりませんね。
はじめの気持ちがそのままのこともあるし、 意外な感想で終わることや、
やってみて良かったと思うことさえあります。
来年は、富士登山、やってみようかなぁ。
Comments are closed