子供をいっぱい愛すること

子供をいっぱい愛すること

先日　子供たちと京都で食事をしたときのことです。

子供たちが住む　比叡山の中腹から　車で降り

銀閣寺道あたりを通り過ぎる頃

小4の雅が　

「みーちゃん　比叡平から京都に下りてくると　いつも

耳が詰まって痛いの、何で？」と　聞きます。

また　和食の掘りこたつカウンターで靴を脱いで食事を楽しんだ後

帰りがけに　

「初めは簡単に履けたのに帰りは、こんなに、

　クツが、キツキツなの、何で？」と　聞きます。

その少し前には

「こないだ　お肉食べたとき　口の中を噛んだら

　その時は大丈夫やったのに　次の日から　むっちゃ痛くなった、何で？」

と　聞いてきました。

高い山に上ったり、逆にそこから　低いところに降りてきたりしたとき

外の空気と耳管など体内にこもった空気の気圧差が生じ、

耳が詰まった感じを引き起こします。

夜　カウンターで脚をおろして　数時間食事をすれば

下肢の血液環流が大なり小なり阻害され　脚が浮腫み気味になります。

また　口の粘膜を　歯磨きや食事時傷つければ　その時大丈夫でも

翌日あたりから　創部に炎症が生じ　　口内炎となり

数日間は　食べ物が浸み　辛い思いをしなければなりません。

私たちは　生まれて　何年も生きることを積み重ねる中で、

このようなことを経験し　それに慣れてゆきます。

中には　大人になってもその理由がわからないまま

当たり前のようになって過ごすこともありますが

大人になれば　

子供の時と違い　理由が判るようになることも多いと思います。

裏返すと　大人にとって　当たり前のことでも

子供たちにとっては　判らず　ドキドキして

毎日毎日

たくさんのドキドキに　囲まれて　生きているはずです。

知識　そして　経験もなく

無垢で無力な子供たちが

親や兄弟、友達、先生…

たくさんの人と関わりながら　

たくさんのことを学び

大人になってゆきます。

子供の頃　やっぱり何も知らず　何も出来なかった私が

ご縁があった、たくさんの人々から　

たくさんのことを教えてもらい　学び

医者になり　

その後も　やはり　また

たくさんのことを教えてもらい　学び

何とか　社会に参加させてもらっています。

私自身　このことには

日々感謝の気持を　忘れてはいけないと言い聞かせています。

これからの人生

小さなことでも良いので　

私は　自他関係なく　たくさんの子供たちのために

何かかできることを　自分なりに行って行きたいと思います。

一ヶ月ほど前、JALの機内で読んだ

スポーツニッポンの我が道で

歌手の森山良子さんが　

子供達を思う気持を綴られていたのを読んで感銘を受けました。

（添付写真）

　子供は家族の宝です。未開の可能性を秘めている存在。子供は大人である私たちが大切に見守り、成長の手助けをしてあげられればいい、そう思います。小さな子供は不安感をいっぱい抱きかかえ、周囲の大人らに胸いっぱい、精いっぱいの気を配っています。だから親が第一に子にしてあげられることは、力いっぱい心の中の愛を伝え、抱きしめ、安心させてあげることではないでしょうか。難しいテクニックなんていらない。小さな子供はまず精いっぱい可愛がる。それがすぐにできることではないでしょうか。

　私の父はよく「子供を精いっぱい愛しなさい。愛を知っている子供はもらった愛情の分だけ人を愛することができるようになるから」と、いつも降り注ぐような愛で包んでくれました。子供たちを見つめていると、いつも「大人たちが忘れてしまったものをいっぱい持っている」と羨ましくさえ思います。

本当に　私も　そう思います。

もうすぐ　クリスマス、

今年は　どんな　プレゼントがいいかな…