平清盛に学ぶ栄枯盛衰・命尽きるまで存分に生きること
2012.12.25
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今年も残りわずかとなりました。
そして また新しい年を迎えようとしています。
先日、NHK大河、平清盛、最終回でしたね。
私は 一年間、松山ケンイチさん演じる清盛をずっと見つめてきました。
歴代最低視聴率がなにかと取り沙汰されていますが、
私にとって 最高の大河ドラマになりました。
このドラマは、仮に万人受けしなくても
私のように 感銘を受けた人は 沢山おられると思います。
特に 最終回は素晴らしく、
亡き清盛の想いを 西行が 伝える形になっている構成
さらに
主題歌と共に 海深くに沈んだ 宋剣を
若き日の 活き活きとした表情の清盛が再び手にし
その清盛を 平家一族が 笑顔で迎え
最後は 夢いっぱいの はつらつとした
あの若き日の清盛の笑顔と
「平清盛無くして 武士の世は無かった」という語りで
締めくくられた エンディング、
私は 涙が 溢れ とまりませんでした。
夢多き若き日の純真無垢な清盛、
武士の頂に立ち、公家、皇室をも制圧し
精力的に事を推し進めた壮年期の清盛、
自らの衰えと共に平家一族も凋落してゆく晩年期の清盛、
栄枯盛衰
いいことも そうでないことも、たくさん経験し
清盛は、他の多くの人同様
思い残すことをたくさん抱え最期を迎えました。
最終回、西行が 目の前に現れた 清盛の生き霊に語って聞かせた
以下の言葉は、心に染み入ります。
「果たせなかった思い、無念であったでしょう。
されど皆に等しく訪れるのが死というもの、
それ故にこそ、人は命尽きるまで存分に生きねばなりません。
そしてお手前ほど、それを体現した方を私は他に知りません。
嬉しいとき 楽しいときも 辛いとき 苦しいときさえも
いついかなる時も 子供が遊ぶよう
お手前は生きた… 生き尽くした…
お手前が生きてこられた 平清盛の一生
まばゆいばかりの美しさにございます。」
その言葉を聞き 諭された
清盛の生き霊は 涙を流して 消えて行きました。
そして 清盛はこの世を去るのです
清盛は己の人生を全うし、生き抜いたと私は思います。
![清盛 入道 .jpg]("https://so-graceclinic.com/wp-content/themes/so-graceclinic/images/drblog-img/20121225_3.jpg)
頼朝に抱く恨みは消えるものではありませんでしたが、
「真の武士とは如何なるものか 見せてみよ」という
清盛の心を代弁した西行が 頼朝に 最後に伝えた言葉で
清盛は 自らの大志を 敵・頼朝に委ねる形となり
まさに これが江戸時代まで続く
武士の世の 礎と なったのです。
世にいう英雄の多くは、
若くして、あるいは活躍期に
戦で散ったり、暗殺される場合が多いようです。
だからこそ その人生が美化されるのかも知れません。
清盛のように、ある意味寿命を全うし、
人生の栄枯盛衰を 指し示してくれた人物は
英雄には成れないのかも知れません。
祇園精舎の鐘の声､諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色､
盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず､ただ春の夜の夢のごとし｡
たけき者もつひには滅びぬ、
ひとへに風の前の塵に同じ｡
しかし、だからこそ
時代 環境、立場を越え
私達の心に、人生とはないかを示してくれた人物だと思います。
私もいよいよ五十です。
人の命を一日で例え、日没が臨終とするならば
私の今は 午後二時半といった処でしょうか…
死は決して遠いものでは無く
それよりも早くやって来るかも知れません。
西行の言葉
「皆に等しく訪れるのが死というもの、それ故にこそ、
人は命尽きるまで存分に生きねばなりません」
私の身と心 に染み入ります。
だからこそ これからの人生
より一層 精一杯 生き
私も 生き尽くしてみせます。
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