こんにちは毎日　暑い日が続きますが　お元気ですか

今日は　私が毎日楽しみにしていて

いままでも　何度か　このブログでも触れた

日経新聞・文化面　「私の履歴症」からです。

31日にその掲載を終えた7月は

ノーベル化学賞受賞者・下村脩先生の話でした。

「私の履歴書」は

毎月　様々な分野で活躍される偉人方の人生が

決して平坦ではなく、

沢山の努力と苦労の積み重ねであるとこと教えてくれます。

私は　それらを　ずっと　自分の励みにしてきました。

私自身　いままでも　多くの頭が良く

立派な方々にご縁をいただきましたが

本当に頭が良い人は

概して難しい言葉を用いず

我々　凡人にも　わかりやすく　話されること、

書かれることにおいて　共通しているようです。

下村先生の言葉も

わかりやすい文章で　毎日　誠実なお人柄が伺え

素直に　私の心に　飛び込んできました。

31日最終稿「若い人たちへ」とその前日の「里帰り」の中で

下村先生が　おっしゃられたこと、

そして　それが　先生の

「履歴書」のテーマであったに違いないのですが、

それは「物事を簡単にあきらめてはいけない、がんばれ、がんばれ」

という　子供達　そして　若者達へのメッセージでした。

先生は　最終稿で

「ノー ベル化学賞の成果となった、緑色蛍光たんぱく質（ＧＦＰ）の発見までには、

同じオワンクラゲからとれた発光たんぱく質のイクオリンや、

それ以前に日本で取り組んだウミホタルのルシフェリンの研究が役立った。

これらが成功裏に進んだのは、様々な幸運もあったし、巡り合わせが作用した。

しかし、そのような思わぬ偶然を引き寄せることができたのは、少しの失敗は気にせず、

あきらめずに努力したためである。試練には何度となく直面したが、私は逃げることは考えなかった。

逃げることができなかったといってもいい。研究者として、私は実験がうまいとも言われる。

「神の手を持つ」などと神格化するようなことを言われたこともある。

実際のところは、私は不器用で、実験は上手ではない。よく失敗する。

ただ、簡単にはあきらめない。

うまくいかなかったら考え直して、別なやり方を試みてみる。

だめだったらもう一 度。それを何度も繰り返す。それだけだ」

と　書かれていました。

また　30日には

疎開先で　先生が卒業された長崎諫早高校に

先生の銅像が出来ることが決まった際

「銅像とはいかにも大げさだ。どうしても建てたいなら、私が死んでからでもいいのではないか、と固辞したが、

地元では早々と準備をしているようで断りようがなかった。

除幕式に招かれた今年４月、私は照れ隠しの意味を込めて、こうあいさつした。

「銅像といえば、イラク戦争中に、民衆の手によって像が引き倒 されたサダム・フセイン（元イラク大統領）のことが思い起こされます。

そんなことにならないよう、これからもがんばりたいと思います」

と、このようにユーモアを交ながらも、

銅像の横に「こどもたちへ」と題し

「どんな難しいことでも、努力すればなんとかなる。絶対あきらめないで頑張ろう」と刻まれ

「銅像ができてしまったことは、私の本意ではなかったが、この言葉は、私の偽らざる気持ちである」

とおっしゃいました。

私も　もう50歳も近く

決して若者では　ありませんが

下村先生の言葉は　ありがたく

今の私の心に　響いてきます。

がんばろう！

それだけです。

 

大阪出張