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DR近藤大解剖ＴＶ番組
DR近藤惣一郎 TV 番組 沖釣りでもっと健康に
「美・STORY」１０月号の特集 「45歳からの美人ドック」
そろそろ、健康じゃないと美を保てません 45歳からの美人ドッグ
沖釣りをもっと「健康と美」 に つなげよう！
今日は もう一つの私の仕事
海のフィシングライターとしての視点から
健康と美を考えてみましょう。
スカパーで以前放映された
私のTVも ご覧になってくださいね。
DR近藤大解剖ＴＶ番組
DR近藤惣一郎 TV 番組 沖釣りでもっと健康に
さて 船酔いの問題を抜きにすれば
魚釣りが 嫌いな人は いないと思います。
特に我々男性は 狩猟本能があるためか
魚釣りが皆 大好きです。
魚を待つ時のワクワク感、
魚が掛かった瞬間のドキドキ感、
魚の重さ、泳ぎ回る動きを感じながらリールを巻き上げる最中の快感、
魚が姿を見せ、船上に上げ、触れたときの達成感
魚釣りは
数奇な運命で結ばれた 一匹の魚と 一人の人間の
一期一会なのです。
最近では 釣り道具の性能向上・おしゃれ度アップ、軽量化
そして、トイレやキャビンなども清潔になった釣り船が増え
女性や 子供のアングラーも 随分増えてきました。
サオを握る 女性や子供の顔は 真剣そのもの、
集中力が高まります。
そして 魚が釣れたら 大喜び
緊張から解放され 満面の笑顔になります。
船で大海原に出て、日常から解放され
青空の下きれいな空気を吸って行う 船釣り（沖釣り）が ストレス解消、
つまり 精神面で有益であることは 云うまでもありませんね。
また、ご存知のように 魚には、良質な蛋白や
DHA（ドコサヘキサエン酸）EPA（エイコサペンタエン酸）など、
体に良い成分が豊富で、
釣魚を食することは 沖釣りが健康と美に寄与できる一面です。
しかし、沖釣りの発展、振興を願う者の一人として、
また医師として、それだけで済ませてしまっては、
まだまだ もったいない気がします。
沖釣りには、まだまだ他の可能性が秘められているのです。
激しくロッドをシャクリ、リールを巻き上げ続けるジギングなど
ルアーフィッシングに比べ、
概して 餌を針に付け魚を狙う
沖釣りの運動は、けっして激しいものではありません。
しかし、沖釣りを始めて行った人は、
翌日気が付くと 体中が 筋肉痛に襲われます。
実は、揺れる船上で、
バランスを保ちながら行われる沖釣りでは、
サオを握ったり、リールを回す腕の筋肉だけでなく、
腰背部、臀部、下肢の筋肉が、無意識に持続的に働いているのです。
筋肉の動き、運動は、大きく２つに分けられます。
短距離走や筋肉トレーニングのように、瞬間的に強い力が必要な時は、
筋肉に溜めておいたグリコーゲン（糖質）が主原料。
酸素が必要でない、瞬発的なこの反応は、無酸素運動と呼ばれ、
筋肉を鍛えることができます。
一方、歩行、走行、自転車、水泳、そして この沖釣りのように
リズミカルに比較的弱い力が持続して筋肉にかかる時は、
エネルギー源として、体中に溜めてある体脂肪を燃焼させて使います。
これには、十分な酸素が必要となる為、
有酸素運動とよばれ、
呼吸・循環機能の改善と肥満解消に有効なのです。
有酸素運動では、息が切れるか切れない程度の運動を
20分以上行うことが必要になりますが、
歩くこと自体を目的にするジョギングに比べ、
魚を釣り上げるという楽しい目的が沖釣りには存在するため、
20分は勿論、居ながらにして、
船上の数時間は、体幹筋、下肢筋を働かせる
有酸素運動を行うチャンスとなるのです。
しかも、街中と違い、沖の空気は清浄です。
ジョギングでも、胸を張り、腕を大きく振り、
大きな歩幅で歩くことが要求されるように、
釣りにおいても、理想的な体勢といったものが存在します。
安全面から、天候や釣り座、船縁の高さ、
また各自の年齢や脚腰の強さ、体力を考慮する必要はありますが、
有酸素運動を意識した場合、
べったり座り込み サオを置いてアタリを待つのではなく
起立した姿勢・スタンディングポジションで
サオを手持ちに行いたいです。
サオ先を動かし誘いを入れたり、
魚がかかり、リールを巻き上げの際にも、
腕先だけの筋肉を使って何気なく行わず、
腕を伸ばし、お腹を凹ませるような意識を持ちつつ、
お尻の筋肉を引き締め、
体全体の筋肉をストレッチさせる心構えで行うと効果的。
この時の呼吸法が重要で、腕の動きに連動し
深く大きく、ゆっくりとした腹式呼吸、
つまり横隔膜を大きな振幅で上下させる呼吸を心掛けましょう。
ゆっくり大きく 空気を吸い込んだ後は
意識的に「フーッー」と、長く、深く、肺胞末端の空気まで、
絞り出すような気持ちで、息を吐き出すのです。
こうすれば、自ずと、次の吸気時にも、
胸一杯新鮮な空気が吸い込めることとなり、
最大限の酸素を、体全体に行き渡らせることが可能になるのです。
また、隣人と意識的に会話しながら釣り動作を行えば、
運動としては多少もの足りない動作も、
負荷がアップし、効果が高まると考えられるのです。
また、有酸素運動時、体脂肪を燃焼するには、
脂肪分解酵素・リパーゼが働く必要がありますが、
これは通常の体温から1〜2度上昇した環境が最適です。
そういった意味では、ウエアーの選択も重要になります。
今まで、沖釣りでは「濡れない」ことを重視し、
防水性を優先したウエアーや長靴が選ばれてきましたが、
これらが、熱をこもらせ、蒸れや体温の過上昇をもたらしてきました。
これでは、有効な有酸素運動は行われにくくなります。
ずぶ濡れになる必要はありませんが、
他のマリンスポーツ同様、多少水しぶきを浴びながら行うくらい方が、
沖釣りがスポーツとして認知されやすいともいえます。
発想を逆転し「濡れないため」の防御的なウエアーやシューズではなく
「濡れても直ぐ乾く」 ウエアーやシューズで船上に身を置くことで、
心も身体も 積極的で活動的な釣りを行えるのです。
そして それが 外見的にも
「格好良さ」「スマートさ」につながると思います。
最近では 速乾性、透湿性はもちろん、
筋肉をサポートし、関節を安定させ、運動時の筋肉疲労を軽減する
フィットネス効果のある優れたウエアーも
数多く開発・販売されています。
この類のものを どんどん 沖釣りにも利用すべきと
私は 考えています。
沖釣りを「健康と美・心と身体」に良いこととして
高めるためには
釣りを行う各自、一人一人の意識の持ち方が重要になると思います。
健康ブームの今だからこそ、
沖釣りの秘められた可能性が 益々認知され
沖釣りが もっともっと 多くの人々にとって
身近なものになることを願います。
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