40代になると、目の下のたるみやクマに悩む人はますます増えてくるのではないでしょうか。ここでは、40代で目立つたるみの症状と原因、避けたほうが良い生活習慣について紹介します。

40代であらわれる目の下のたるみやクマの原因も、基本的には20代、30代の原因と同じで主に2つ。ただ、そこに「加齢」による他の症状が加わることで、よりたるみやクマが目立ちはじめるのです。
40代の目の下のたるみやクマの原因とは?
複数の要因が混在している
40代であらわれる目の下のたるみやクマの原因も、基本的には20代、30代の原因と同じです。まず、全ての年代に共通して言える、主な原因は以下の2つ。
- ほほの内側の骨の高さ=ミッドチークの骨の高さ
- 生まれつき持っている「目の下の脂肪の量」
では、これらの2つの要因が目の下のたるみやクマとどのように関係しているのかを紹介します。
「ミッドチークの骨の高さ(頬の内側の骨の高さ)」と目のたるみの関係
顔の骨格、土台は生まれつき様々です。そのため、ミッドチークの高さも千差万別。もともとミッドチークが高い人もいれば、低い人もいます。このミッドチークの骨の高さによって、現れる目元の症状は以下の通り。
- ミッドチークが高い人→そこまでほほのお肉が垂れないので、目の下のたるみが出づらい
- ミッドチークが低い人→ほほのお肉が下がりやすい、その結果、くぼみ・凹みが目立つ
ミッドチークの骨の上に皮膚が乗っているので、もともとミッドチークが低い人は、高い人に比べてお肉が下がりやすい傾向があります。
「脂肪の量」と目の下のたるみの関係
- もともと脂肪が多い人→加齢とともに、たるみが目立つ
- もともと脂肪が少ない人→加齢とともに、凹みが目立つ、クマやくぼみの線が目立つ
目の下には、「眼窩脂肪(がんかしぼう)」と呼ばれる脂肪があります。この眼窩脂肪の量は人によって違い、脂肪が多いと目の下のふくらみやたるみが目立ちやすくなります。
逆に、眼窩脂肪が少ないと、目の下の凹みやクマ、目元の下に入る線が目立つようになります。この目の下の脂肪が多いか少ないかで、40代になり、目の下にあらわれる症状が異なってくるのです。
さらに40代では、次に紹介する要因も絡んできます。
加齢に伴い、中顔面のお肉が下がり、たるみや凹みが強調される
加齢とともに、目元だけではなくお顔の全ての皮膚がたるんできます。顔全体のハリやツヤ、頬のお肉の位置、瞼のたるみ、フェイスライン、すべてが若い頃とは違うのです。
そもそも40代になるとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞の生成が低下。コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少することで肌のハリや弾力が保たれず、たるみが出るように…。
また、コラーゲンやエラスチンは、紫外線によってもダメージを受けるので、若い頃から浴び続けてきた紫外線の蓄積ダメージが、40代になってシミやしわ、たるみとなってあらわれてきます。 そこへ追い打ちをかけるかのように肌の潤いの機能も低下、乾燥も若い頃に比べひどくなります。
「目元のたるみ」だけが
あなたを老けさせて見せているのか?
目の下の凹みやクマが目立つ方は、寝不足に見られたり、「疲れてる?大丈夫?」と心配されたり、年齢以上に老けて見られることが多いと思います。目元のたるみやクマ、凹みばかりを気にして、この目元のたるみ、ふくらみが解消されたら、若かった頃のような自分に戻れると思っていませんか。果たして、本当にそうなのでしょうか。
つい目元のたるみやふくらみだけが悪いと思いがちですが、あなたの印象を決めているのは顔全体です。
目元のふくらみが気になるからと言って、脱脂術(脂肪を取リ除く施術)をしたところで、のっぺりとした平坦な顔になってしまうだけなのです。これでは、何のために目の下のたるみ治療を受けたのかわからなくなってしまいます。若々しい印象になるためには、目元だけでなく、顔全体のバランスが重要なのです。
では、一体どうしたらいいのか?と思ったあなた。こちらのページで、目の下たるみ治療のスペシャリスト、ドクター近藤が詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
40代になると現れる、目の下のたるみの症状は?
筋力の衰えにより、たるみがより顕著に…
30代の時よりも筋力も衰えてくる為、支えきれなくなった脂肪がたるみになります。 筋力の衰えは、表情筋はもちろん、眼球を支える筋肉についても同様で、眼球を支える筋肉が衰えると、眼球の下にある眼窩脂肪が前に出てしまい、目の下のたるみとなってあらわれてきます。
涙袋のたるみが目立ち、影がクマのように見えてしまう
40代になるとたるみだけなく、目の下のクマも目立つように…。下瞼は皮膚が薄いところではありますが、さらに、もともと皮膚が薄いという方もいます。このような方は、血管が透けて見えることからクマが目立ちやすいといわれています。
また、若い頃はチャームポイントだった涙袋は年齢とともに大きくなり、やがてたるんでしまいます。涙袋が大きくなったり、たるんだりすると、それが影になって目の下が黒くクマのように見えてしまうのです。
顔立ちや骨格によって、たるみのあらわれ方は変わる
顔立ちや骨格によって、たるみのあらわれ方は変わってきます。丸顔の人はフェイスラインにたるみが出やすいのに対し、骨ばった顔の人はフェイスラインにはたるみが出づらいのですが、口の周りなどがたるみやすいといわれています。シャープなあごの人は、ほうれい線などにたるみがあらわれやすいと言われています。
自分の症状に合った、「目の下のたるみ治療」を知りたい人は、こちらのページで詳しく紹介しています。
気を付けたい生活習慣
ストレスは、お肌の最大の敵と心得よ
40代になると仕事や家庭などでストレスを抱えることも多くなるかと思いますが、実は、ストレスもお肌のトラブルの最大の敵と言っても過言ではありません。ストレスを受けるとストレスホルモンが分泌。ストレスホルモンは、血管を収縮させたり、免疫機能を低下させたり、基底細胞増殖力の低下などを起こし、やがて肌のターンオーバーを乱します。すると、肌のバリア機能も低下、肌トラブルを引き起こすことにつながるのです。
また、ストレスによって睡眠不足になったり、食欲不振を起こしたり、喫煙量が増えたりすることがあります。喫煙、睡眠不足、栄養不足もお肌にとって悪影響なので、ストレスは抱え込まず、適度に発散させる方法を見つけましょう。
紫外線ケアを見直してみる
日々降り注いでいる紫外線も、たるみの原因になるといわれています。肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンなどの皮下組織は、紫外線を浴びることによっても減少していきます。紫外線対策を行っているつもりでも、一度目もとの対策までしっかりと行えているかどうかを確認してみましょう。
日焼け止めはもちろん、日傘やサングラスなどを積極的に使用することで、しっかりと紫外線対策を行っていきたいものです。さらに注意したいのが「外に出るときだけ対策している」「日差しが強い夏だけ行っている」といった場合。「今日は外出しない」といった場合でも、窓から入ってくる紫外線の影響を受けることがありますので、日焼け止めは使いたいところですし、冬の間も紫外線は降り注いでいることを意識しましょう。特に春は紫外線が強くなってくる季節でもありますので、注意が必要です。これまで行ってきた紫外線対策を見直して、しっかりと対策を行うように心がけてください。
食事に気を付ける
意外に感じられるかもしれませんが、目元などのたるみには食事も関係してきます。ここでは、意識しておきたい「糖」と「油」について見ていきます。日ごろの食事を見直すことでたるみ対策になる場合もありますので、しっかりとチェックしておきましょう。
糖と油に注意する
コラーゲンやエラスチンといった皮下組織には、たんぱく質や脂質が糖と結びついてしまう「糖化」も大きな関係があると考えられています。糖化によって老化を促進させる物質を作り出すばかりか、血糖値の上昇によってコラーゲンやエラスチンが破壊されてしまう、と考えられているため注意したいところです。
また、油の摂りすぎにも注意が必要です。ただし、油は全て良くないというわけではありません。例えば「オメガ3」と呼ばれる種類の油は積極的な摂取をしたいところ。これらの油は、細胞膜や皮膚膜を作り出してくれるといわれており、アマニオイルや魚の油に含まれています。
逆に注意したいのはごま油やサラダ油などに含まれる「オメガ6」と呼ばれる種類の油。オメガ6を摂りすぎてしまうと炎症を起こしやすくなり、皮膚の乾燥などにつながるといわれているため注意しましょう。自分がよく摂取している油はどの種類なのかを一度確認してみるのも良いかもしれません。
「なんとなく」ではなく意識した食事を
前項で紹介したオメガ6を取りすぎると、皮膚の乾燥などを引き起こしてエラスチンやコラーゲンの破壊に繋がってしまうと考えられています。そのため、いくら運動を心がけたり紫外線対策を行ったとしても効果が半減してしまうため、意識した食事を摂りたいものです。
オメガ6は私たちの周りに多く存在していますので、今の日本人はオメガ6を過剰に摂取していると言われることもあります。これは、市販のケーキやドレッシングなどにも多く含まれていることから、無意識の摂取に繋がっているためです。そのため、調理の時にできるだけ油を抜いているつもりでも、意外とオメガ6を含む油を摂取するタイミングが多いかもしれませんので、いつも食べているものの油を確認してみると良いでしょう。少し意識をするだけで、油の摂り方もだんだんと変えることができるはずです。
適度な運動を心がける
目の下のたるみには、筋力の低下も大きく関わってきます。日ごろの生活で気をつけておきたいのが、猫背などの「姿勢の悪さ」。姿勢が悪くなるとどうしても顔の筋肉が下向きに引っ張られてしまうため、目もとのたるみにも繋がってしまうといわれています。
自分ではしっかりと背筋を伸ばした姿勢をとっているつもりでも実は猫背になっている、ということもよくあります。一度鏡で自分の姿勢を確認したり、姿勢が悪い時には周りの人に指摘してもらうようにすると、徐々に良い姿勢を意識できるようになっていくでしょう。いつもの姿勢をスマホなどで写真に撮ってみるのも、正しい姿勢になっているかどうかの確認にはおすすめです。
良い姿勢を意識していてもすぐに猫背になってしまったり、良い姿勢が辛いと感じたりする場合には、筋力が低下していると考えられます。そこでおすすめなのが体幹トレーニングを行うこと。体のコア部分を鍛えることにより、正しい姿勢を取りやすくなってきます。正しい姿勢を取ることにより顔も上向きになりますので、目の下のたるみが起きてしまうリスクも徐々に減らせるのではないでしょうか。
年齢に応じた目元ケアを
また、年齢に応じたケアも行っていきましょう。目元のたるみには、アイクリームを用いたケアがおすすめ。さまざまな成分が含まれたアイクリームが市販されていますので、どのようなものを選べばいいか解説していきます。
アイクリームの選び方
アイクリームを選ぶ場合際は、まずは「保湿」のことを考えましょう。肌をしっかりと保湿してくれる成分が配合されたアイクリームを選ぶことが大切です。
例えば、角質細胞の隙間を満たすことで水分を繋ぎ止めてくれる「セラミド」や、水分を引き寄せる働きを持つ「グリセリン」、人間の体の中にもともとあり、高い保湿成分を持つ「ヒアルロン酸」、保湿力が高く肌に馴染みやすい性質を持った「スクワラン」といった成分が配合されているアイクリームがおすすめです。 また、配合されている成分ももちろんですが、刺激が少ないものを選ぶのも大切。これは、目元は非常に皮膚が薄い部分であるため、刺激を受けるとトラブルにつながりやすいためです。そのため、敏感肌の方はもちろん、そうではない方もできるだけ肌に優しい成分のアイクリームを選ぶようにしましょう。無添加のもの、アレルギーテストがしっかりと行われているものなどがおすすめです。
アイクリームを使用する際には、アイテムによっておすすめの使い方があります。使用する前に用法や容量、使い方をしっかりとチェックしておきましょう。
40代から始める目の下のたるみ・クマ対策は?
40代を迎え、目の下のたるみやクマが気になっているという方もいるかもしれません。ここでは、40代から始めたいたるみ・クマ対策について紹介しています。無理なく取り入れられるものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
メイクでカモフラージュする
目の下の悩みは、メイクでうまくカモフラージュできる場合もあります。
例えば目の下のくすみが気になる場合には、色味が異なるベージュが入ったコンシーラーを使うことがおすすめ。例えば青ぐすみが気になる場合には「青ベージュ+ベース」の組み合わせ、茶ぐすみが気になる場合には「茶ベージュ+ベース」の組み合わせを用いると、上手に隠すことができるでしょう。筆を用いてくすみの境目にコンシーラーを塗り、くすみがある部分にブラシを用いてコンシーラーを広げることで、自然にカモフラージュできます。
筋力アップのエクササイズを行う
目もとのたるみが気になる場合や、たるみを予防したい場合には筋力のアップも重要な要素となってきます。
エクササイズの例としては、眉が動かないように眉下を手で押さえて、ゆっくりとまぶたを開けたり閉じたりします。眉が動いてしまうとおでこのシワにつながるため注意。
そのあとに、上下の瞼を人差し指と中指、薬指の3本で軽くトントンとタップすることで血行を促進しましょう。簡単なエクササイズなので、洗顔後に基礎化粧品を使った後などの習慣にしてみるのがおすすめです。
美容医療での施術を受ける
たるみがどうしても気になってすぐにでも解消させたい場合や、何をしてもたるみが解消できないといった場合には、美容医療での施術を受けるという方法もあります。
目の下のたるみを改善するための施術としては、「ヒアルロン酸の注入」「レーザーの照射」「ベビーコラーゲン注入」「たるみの除去手術」などが挙げられます。美容外科や美容皮膚科、美容クリニックなどに足を運んで、話を聞いてみるところからはじめると良いでしょう。
※目の下たるみ・クマの治療について
このサイトで掲載している目の下たるみの治療法は、保険適用外の自由診療です。自由診療は全額自己負担となります。SOグレイスクリニックのレディエッセ注入は1本定価162,800円、TCB-R法であれば定価 547,800円です。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。TCB-R法の治療期間に関しては、TCBを行った3週間後にレディエッセ注入を行う為、すべての治療が完了するには1ヶ月程度かかります。
※目の下のたるみ治療のリスクや副作用について
術後4.5日程度で腫れは落ち着きますが、患者さんによっては内出血を生じるケースがあります。
※SOグレイスクリニックの実績について
当院は近藤院長1名がすべての施術を担当しており、SOグレイスクリニックグループ2院の治療実績数は年間2,000人になります。(期間:2010~2020年)
※施術機器について
未承認機器を使用した施術が掲載されています。