30代になると、お肌も曲がり角に差しかかり、若い頃にはさほど気にならなかった目の下のたるみやクマを気にするという人は多いのではないでしょうか。ここでは、30代になり、急激に目立ちはじめる、目の下のたるみの原因について解説していきます。

30代でも目の下のたるみやクマが目立つ理由には、20代のケースと同様に「先天的な要因」があります。そこに加齢による「後天的な要因」が加わることで、より目の下のたるみやクマが強調されます。
30代で目の下のたるみとクマが目立ちはじめる原因とは?
30代で目の下のたるみやクマが目立つ理由には、「先天的な要因」と「後天的な要因」がありますが、まず、先天的な要因について解説します。
目の下のたるみやクマの「先天的な要因」とは?
目の下のたるみやクマの先天的な要因には、この2つがあげられます。
- ほほの内側の骨の高さ=ミッドチークの骨の高さ
- 生まれつき持っている「目の下の脂肪(眼下脂肪)の量」
生まれつき持っている「眼窩脂肪の量」が関係する
目の下のたるみには眼窩脂肪が関係しますが、この目の下の脂肪の量が多いか、少ないかで目元に現れる症状が異なります。
- 脂肪の量が多い…たるみが目立ちやすい
- 脂肪の量が少ない…凹みやクマが目立ちやすい
また、目元にあらわれる症状が同じでも、その原因が違うケースがあります。
- 脂肪が少ない為、目の下のくぼみやクマが目立ちケース
- 脂肪が多すぎる為、脂肪が影になり、クマがあるように見えるケース
どちらも「クマ」が気になると思いますが、原因次第でその解消方法は異なります。
- 目の下の脂肪が少なく、凹みが目立つ方…レディエッセなどの注入治療
- 目の下の脂肪が多く影になりクマが目立つ方…適度に脂肪を取り除く
ただ、30歳以上の場合、これらどちらかの片方が原因という方は少なく、膨らみと凹みが混在した方が大半を占めます。
その為、目の下たるみのやクマを解消したいのであれば、膨らみだけではなく、凹みもあわせて治療しないと根本的な解消には至りません。
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さらに、30代の目の下のたるみには、以下の要因も関係します。
「頬の内側の骨=ミッドチークの骨の高さ」が関係する
- ミッドチークが高い人→そこまでほほのお肉が垂れないので、たるみが出づらい
- ミッドチークが低い人→ほほのお肉が下がりやすい、その結果、くぼみ・凹みが目立つ
顔の骨格やミッドチークの高さによっても、目元に現れる老化現象は変わります。ミッドチークが低い方は、高い方に比べると目の下はたるみやすく、凹みも目立ちやすいのです。さらに、30代の場合は後天的な要因も徐々に出てくるのです。
目の下のたるみやクマの「後天的な要因」とは?
中顔面のお肉の下垂
後天的な要因には、加齢に伴い現れる、中顔面のお肉の下垂があげられます。
先天的な要因としては、もともとの顔の土台となる骨格、眼窩脂肪(がんかしぼう)の量、ミッドチークの骨の高さなどがあると説明した通りですが、この先天的な要因を持っている人が、加齢によって中顔面のお肉が下垂し、さらにこの部位の筋肉が衰えると、目の下のたるみやクマが余計に目立ちはじめます。
頬のお肉が下がることで、下まぶたとチークの境界線の凹みもより強調されることで、たるみやクマが目立ち、疲れて見られたり、寝不足に見られたり、実際の年齢より老けて見られることが多いのです。
30代の目の下のたるみやクマの原因は、このように複合的な要因によって、目立つようになる方が大多数を占めます。そこで、目の下のたるみ治療について、詳しくこちらのページで解説しています。
30代になると現れる、目の下のたるみの症状は?
目元や目尻、顔のハリが失われる
ご存知の通り、肌のたるみは、ハリや弾力を保つ成分であるコラーゲン、エラスチンなどの成分が加齢によって減少していくことで起こります。これらの成分が減っていくと、皮膚を内側から支えることができなくなり、全体的にお肌にハリがなくなってしまいます。
お肌のターンオーバーが乱れ、くすみ・クマがより目立つ
コラーゲンやエラスチンが減少し始めるのに加え、肌のターンオーバーにも乱れが出はじめます。ターンオーバーが乱れると、表皮にメラニンが沈着したり、肌の水分量が減少。クマやくすみが目立ちはじめます。
加齢によって表情筋が衰える
年齢にはどうしても勝てないもの。表情筋が衰えることで、目元だけでなく、顔全体のお肉を支えきれず、全体的にたるみが目立ちます。
これまでに浴びた紫外線のダメージが現れ始める
紫外線は、コラーゲン線維をつなぐ役割を担っているエラスチンを破壊してしまいます。エラスチンが破壊されてしまうと、肌のハリや弾力がなくなり、肌がたるんでしまうので厄介です。
さらに、この紫外線のダメージは蓄積されていきます。10代、20代の頃に浴びていた紫外線のツケが30代になって現れてくるということもあります。
お肌の潤いが減り、乾燥しやすくなる
乾燥も顔のたるみを助長させる要因になります。肌が乾燥することで潤いがなくなり、肌のハリがなくなるとたるみが生じやすくなります。年齢とともに、肌の水分量や油分量は減少していくので、肌はどんどん乾燥…。何もしなくても肌がプルプルしていた10代、20代に比べ、肌の衰えを顕著に実感し始める人も多いはず、若い頃とは違うということをしっかりと自覚しましょう。
気を付けたい日々の生活習慣
間違ったセルフケアや刺激の強いスキンケアグッズに要注意
誤った洗顔やクレンジングも、お肌にダメージを与えます。洗顔やクレンジングの時に、強く肌をこすったり、刺激の強いものを使うと、肌のバリア機能を低下させてしまいます。アイラインや、マスカラなどのクレンジング剤は、成分が強力なので、できれば水で落ちるマスカラ等を使用してあげるとよいでしょう。また、一見手軽な拭くだけでメイクが落とせるシートも刺激が強いアイテムのひとつですので、覚えておいてください。
これらのように、刺激の強い化粧品や目元を強くこするなど、日々の生活習慣からでも気を付けていけることはたくさんあります。30代でのケアが40代、50代の肌にも大きく影響していきます。
スマホやPCの長時間操作に注意
現代生活では欠かせないスマートフォンやPCですが、この2つを使用していることで、目もとのたるみに繋がってしまうことがあります。目もとのたるみは作りたくないと考えていても、スマートフォンやPCはどうしても使わなければいけない方も多いはず。
そこで、なぜスマホやPCを長時間使うことによってたるみが生じてしまうのか、さらにどうしたらたるみが起きるのを防げるのかといったことについて紹介します。毎日スマホ・PCを使っているという方は、ぜひチェックして自分に思い当たるところがないかを考えてみましょう。また、それぞれの原因について対策法も紹介しています。少しずつでも取り入れながら、目もとのたるみを予防していきましょう。
たるみが起こる原因・理由
スマートフォンやPCを長時間操作することがなぜたるみに繋がるのか、ということですが、これは「姿勢が悪くなる」ということに関連しています。スマホやPCを操作していると、どうしても多くの場合猫背になってしまいますが、この姿勢は顔が下の方向に向いてしまうために目もとのたるみを加速させてしまいます。さらに、猫背になることによって代謝も悪くなるために老化が進行し、たるみに繋がると考えられています。
さらに、猫背になると内臓を圧迫してしまうといわれています。こうなってしまうと血液の流れが悪くなってしまい、目もとのたるみに繋がることになります。
防ぐ方法は?
スマートフォンやPCが原因のたるみを防ぐためには、猫背にならないように日ごろから姿勢を意識することが大切です。ポイントは、「顔を下に向けないようにすること」と「背中が丸まってしまわないようにすること」。つまり、常に背筋をピンと伸ばすように心がけましょうということです。
例えば仕事上パソコンを使用するため姿勢をキープするのはなかなか難しい、という人もいるかもしれません。常に姿勢の良さは意識しておきたいところですが、仕事でPCを使用するのであれば、スマートフォンを操作する時間を減らして、猫背になる時間を減らして行くという点もひとつの方法です。
スマートフォンを使用しているときの姿勢は、なかなか自分ではわからないもの。姿勢が悪い場合には指摘してもらうように周りの人にお願いするなどすることで、徐々に自分でも正しい姿勢を意識できるようになります。
姿勢が悪いこともたるみに影響する可能性も
前項で説明した通り、姿勢の悪さもたるみに繋がってきます。姿勢が悪かったり、体がゆがんでいる、という点が顔のたるみに繋がってしまうため油断はできません。
また、体がゆがんでしまっている方の場合は猫背になりやすいという傾向があります。猫背になって代謝や血液の流れが滞ることによって、顔のたるみに繋がりやすくなってしまいます。目もとのたるみはもちろん、二重顎やむくみなどにも繋がってしまうため、姿勢が悪いという自覚がある方は注意が必要です。
また、現代人は骨がゆがんでしまっている人も多いといわれています。自分は姿勢が良いと思っていても、実は猫背だったということもよくあります。折々に周りの人に姿勢を見てもらったり、鏡を見て悪い姿勢になっていないかを注意してみると良いでしょう。
姿勢を正し筋力づくりを意識
姿勢が悪いことによる目もとのたるみを防ぐためには、やはりまず姿勢を正しておくことが大切。骨がゆがまないような姿勢をキープするように心がけましょう。スタートしたころは正しい姿勢をキープすることは難しいかもしれませんが、意識しているうちに自然と良い姿勢になっていきます。
良い姿勢をキープできない原因のひとつが、筋肉不足にあるとも考えられています。筋肉が不足するとどうしても自分の楽な姿勢になってしまい、結果として骨がゆがんでしまうことも。このことから、日ごろから少しずつ筋肉を鍛えていくと良い姿勢を保つことができます。特に腹筋や腰回り、背筋の筋肉を鍛えてみると良いでしょう。筋トレがきついという方は、ストレッチからはじめてみることもおすすめです。骨盤周りの歪みを解消するストレッチを少しずつ取り入れて行くことにより、徐々に良い姿勢ができるようになります。
正しい姿勢をキープできない人や正しい姿勢をしているとすぐに疲れてしまう人は筋肉不足の可能性がありますので、少しずつ筋力づくりを行ってみましょう。
コンタクトレンズの着脱
意外に感じるかもしれませんが、コンタクトレンズの長期的な使用によっても目もとのたるみが引き起こされている可能性があるといわれています。コンタクトレンズもいくつか種類がありますが、ソフトコンタクトよりハードコンタクトを長期に渡って使用している場合には、眼瞼下垂(まぶたが下がってしまい、開きにくくなる状態)になってしまうリスクが高いと考えられています。
コンタクトによる目元のたるみを防ぐには?
コンタクトレンズと眼瞼下垂の関係があるという可能性が高いため、まず考えられる対策は「コンタクトレンズを可能な限り使わない」ということです。コンタクトレンズを使用する頻度が減れば、その分たるみが発生するリスクを減らせる可能性が高くなります。
ただし、仕事の関係などからコンタクトレンズをどうしても使わなければならない人もいるでしょう。そんな場合は、ソフトコンタクトを使用することをおすすめします。ハードコンタクトの方が眼瞼下垂が起こりやすいといわれているためです。 ハード、ソフト、どちらにしても、コンタクトレンズを使っている時間を可能な限り短くしましょう。そして装着時、外す時、まぶたをひっぱらないようにしましょう。
30代からできる目の下のたるみ・クマ対策は?
目もとのたるみやクマについて、30代からできる対策をご紹介します。3つのポイントについてまとめてみましたので、ご自身で取り入れられるところからチャレンジしてみると良いでしょう。
目もとのエイジングサインをケアするコツとは
目は日常生活の中で毎日酷使されているため、日々の丁寧なケアを行うことが大切。例えば、保湿力の高いスキンケアアイテムを使用してケアを行う。また、目元の保湿ができるアイテムを普段のケアにプラスするなど、普段使っているアイテムを少し見直してみることもおすすめです。
また、マッサージを日々のケアに取り入れてみたり、ホットタオルで目の周りの血流を促してみるのも良いでしょう。ホットタオルを使うことにより、良い睡眠にも繋がります。
正しい姿勢をキープ!筋トレもおすすめ
目もとのたるみが気になる場合、骨が歪んでしまうことが原因である場合も。そのためには、常に姿勢を正しくし、骨の歪みが起きないようにしましょう。正しい姿勢が身についていないと、いつの間にかつい猫背になってしまうこともありますので、気づいたときには姿勢を正す癖をつけることで、だんだんと正しい姿勢をキープできるようになります。
また、腹筋や背筋、腰回りの筋肉を鍛えることも正しい姿勢に繋がりますので、できるところから筋力トレーニングを行っていくと良いでしょう。
自分に合った基礎化粧品を
たるみをケアする場合には、基礎化粧品が自分の肌に合っているかどうかという点もチェックしておく必要があります。たとえ評判の良い化粧品だったとしても、実は自分の肌に合わなかった、という可能性もあります。その時の状態によって肌に合う・合わないが変わってくる場合もありますが、もったいないからといって肌に合わない基礎化粧品を使い続けることは避けたいものです。
このことから、自分の肌に合わないと感じたらいったん使用を中止してみましょう。使うのをやめたことで肌のトラブルが改善された場合には、その基礎化粧品が肌に合っていないという可能性が高いと考えられます。
※目の下たるみ・クマの治療について
このサイトで掲載している目の下たるみの治療法は、保険適用外の自由診療です。自由診療は全額自己負担となります。SOグレイスクリニックのレディエッセ注入は1本定価162,800円、TCB-R法であれば定価 547,800円です。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。TCB-R法の治療期間に関しては、TCBを行った3週間後にレディエッセ注入を行う為、すべての治療が完了するには1ヶ月程度かかります。
※目の下のたるみ治療のリスクや副作用について
術後4.5日程度で腫れは落ち着きますが、患者さんによっては内出血を生じるケースがあります。
※SOグレイスクリニックの実績について
当院は近藤院長1名がすべての施術を担当しており、SOグレイスクリニックグループ2院の治療実績数は年間2,000人になります。(期間:2010~2020年)
※施術機器について
未承認機器を使用した施術が掲載されています。