加齢によるたるみがより顕著になる50代、60代。いつまでも若々しくいるために、目の下のたるみの症状や原因を知ることが大切です。ここでは、目元のたるみの原因や自然な若見えを取り戻すにはどうすればよいのか解説します。

他の年代と同様に、もともと生まれつき持っている先天的な要因2つ「頬の骨の高さ・眼窩脂肪の量」と加齢による後天的な要因が重なり、50代以降ではより目の下のたるみやくぼみが強調されます。
50代の目の下のたるみやクマの原因とは?
先天的な要因+後天的な要因が関係している
目の下のたるみが起こる原因にはいくつかの理由がありますが、どの年代でも共通して言える大きな要因は以下の2つ。
- ほほの内側の骨の高さ=ミッドチークの骨の高さ
- 生まれつき持っている「目の下の脂肪の量」
どちらも生まれつきもっているもので、歳をとったから変わるものではなく、目の下のたるみやクマの先天的な要因になります。まず、頬骨の高さが目の下のたるみにどのように関係するのか解説します。
ミッドチークの骨(頬の内側の骨)高さと目のたるみの関係
- ミッドチークが高い人→そこまでほほのお肉が垂れないので、目の下のたるみが出づらい
- ミッドチークが低い人→ほほのお肉が下がりやすい、その結果、くぼみ・凹みが目立つ
外国人と日本人の顔のほりの深さ骨格が違うように、日本人同士でも顔の骨格や土台は人それぞれ。頬の骨が高い人もいれば、低い人もいます。この頬の内側の骨の高さ、つまり、ミッドチークの高さの違いによって、目の下のたるみが目立つ方と目立たない方に分かれます。
生まれつき持っている目の下の脂肪の量と目の下のたるみの関係
- もともと脂肪が多い人→加齢とともに、たるみが目立つ
- もともと脂肪が少ない人→加齢とともに、凹みが目立つ、クマやくぼみの線が目立つ
さらに、目の下のたるみやくまで悩んでいる方の主な原因は「脂肪の量」です。もともとある脂肪の量が多いか、少ないかで、目元にあらわれる症状が異なってきます。
重要なのは「顔の土台とその上にのっているお肉」です。目の下のふくらみやたるみが目立つのは、ただ脂肪や皮膚が余っているからではありません。頬の骨の上にのっているお肉が、加齢とともに下にさがることで、目の下のたるみや凹み、クマをより際立たせてしまうのです。
加齢により、中顔面のお肉が垂れる
残念なことに50代、60代では、脂肪を支える表情の筋肉が衰えてくるので、皮膚を支えることができなくなり、ますます中顔面の全体のお肉もさがる一方です。
その結果、脂肪の多い人は目の下のたるみやふくらみ、脂肪が少ない方は凹みが目立ち、実際の年齢より老けた印象や疲れている印象を与えてしまうのです。
では、一体どうしたら目の下のたるみやクマ、疲れてみえる顔を若々しい印象に変えることができるのでしょうか。
その方法を知りたい方はこちらを要チェック!たるみ治療の経験豊富なドクター近藤がこちらのページで詳しく解説しています。
Doctor近藤が解説!
目の下のたるみの原因と適した治療法とは?
50代・60代で現れる、目の下のたるみの症状は?
肌のツヤ感やハリが失われていく
50代、60代になると、加齢による肌の老化が目立つようになってきます。ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなど、肌にハリや弾力をもたらしてくれる成分が減少していくことで、お肌から若々しさが消えていきます。
肌の潤いがなくなることで、ツヤを失い、シワが目立ち、顔の筋肉が衰えることで、目元のしわやたるみがより助長されます。さらに、目の下から頬にかけてもたるみが出ることで、ゴルゴラインなどもより強くなっていくのです…。
目の周りの筋肉や眼球を支える筋肉も衰える
50代、60代になると、目の下や涙袋の下の、ぷよぷよしたふくらみを気にする人が多くなるのですが、これは目袋と呼ばれるものです。この目袋は、若い人でもできることがありますが、ミッドチークが低く、脂肪が多い人は加齢とともに、ますます目立つようになるので、これ以上ひどくなる前に目の下のたるみ治療をすることをおすすめします。
目元の凹みやクマ、法令線が目立つ
たるみだけでなく、目の下のクマも、50代以上の人にとっては悩みの種。目の下にクマがあると、周りに不健康なイメージを与えたり、年齢よりも老けて見られてしまいがち…。
目の下のクマも、コラーゲンやエラスチンなどの成分が減少することでも生じますが、目の下の脂肪のふくらみが影になってクマのように見えるケース、目の下の凹みが目立ってクマに見えるケースがあります。
この他にも、自律神経が乱れると血流が悪くなり、血行不良を起こします。すると血液中の酸素が不足して変色するため、クマとしてあらわれるようになるケースや 年齢を重ねることで新陳代謝が低下、ターンオーバーが滞り、シミやクマの原因になるメラニンが排出しづらくなり、くすみやクマが目立ちやすくなるとも考えられています。
気を付けたい生活習慣
バランスのよい食事をこころがける
また、50代女性が特に気をつけておきたいのが「糖化」です。糖化とは、体の中で糖分がたんぱく質と結びついてしまう現象のことで、食事などで余分に糖分を摂取してしまった場合に起こると考えられています。
なぜ糖化に注意しなければならないかというと、糖化が起こることで「老化たんぱく質」ができてしまい、代謝機能を妨げてしまうからです。このことにより、肌の弾力が失われてしまいたるみを引き起こします。
糖化によるたるみを防ぐためには、まず間食を含む今の食事内容を振り返ってみましょう。糖分が多い食事をしている場合には、意識的に食事を見直すことで、糖化の予防に繋げられるはずです。また、野菜など食物繊維の多い食品を先に食べるなど、毎日の食事の仕方も工夫してみるのもおすすめです。
曇りでも、紫外線対策を怠らない
普段、毎日のように浴びている紫外線もたるみを招く原因のひとつです。
肌の弾力を保つには、コラーゲンとエラスチンと呼ばれる成分が大切な役割を果たしていますが、紫外線を浴びることによりこの2つの成分の減少に繋がってしまうといわれています。これは、紫外線が肌の奥にある真皮層にまで到達することでコラーゲンやエラスチンを破壊するためです。そればかりか紫外線はコラーゲンとエラスチンを作り出している線維芽細胞も破壊してしまいます。このような理由で目の周りのたるみ症状が現れてきます。
紫外線は日差しが強い夏だけではなく1年中降り注いでいるため、夏だけ紫外線対策を行っている方は要注意です。また、「今日は外に出ないから」と対策を怠っている方も見直しをしましょう。室内にいても窓から日差しが入ってきて紫外線を浴びているためです。
「今さらケアをしても…」と諦めてしまわずに、明日や1ヶ月後、1年後など「将来の自分のため」に、しっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
乾燥から肌を守る対策を心掛ける
肌の乾燥も目の下のたるみに影響を与えます。これは、肌が乾燥してしまうと、代謝機能が落ちてしまうので、適切な水分量を保てなくなるからです。水分量が減った肌はハリや弾力が失われてしまうので、たるみに繋がってしまうのです。
もともと50代の肌は乾燥しやすいという特徴があります。これは、加齢によっても水分量や皮脂量が低下してしまうためです。さらに、乾燥した肌は紫外線などの影響も受けやすくなってしまい、よりたるみが起こりやすい状態になっていきます。このことから、保湿ケアをしっかりと行って肌を乾燥から守ることが大切なのです。
肌の乾燥を防ぐためにも、セラミドやヒアルロン酸、スクワランなど高保湿成分を配合したアイテムを選んでケアを行ってみるのがおすすめです。これまで使っていたケアアイテムに保湿成分が配合されているのかを確認してみると良いかもしれません。また、目の周りは皮膚が薄くデリケートな部分なので、刺激が強いアイテムは避けたほうが良いでしょう。
ストレスや不規則な生活習慣に注意する
目の下のたるみを発生させないためには、ストレスを感じていたり、不規則な生活習慣となっていないかという点にも目を向けておきたいところです。特に、代謝機能は加齢によるホルモンバランスの変化に大きく影響を受けますので、年齢を重ねるごとに肌のターンオーバーの周期がどんどん長くなっていきます。
ホルモンバランスは、加齢だけではなくストレスや不規則な生活にも影響を受けてしまうという特徴を持っています。女性の体はとてもデリケートなので、ちょっとしたことでもホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。そのため、バランスを崩さないためには生活習慣を整えることや、ストレスとうまく付き合って行くことが大切です。
生きている上ではどうしてもストレスを避けることはできませんので、上手にストレスを解消する方法を見つけておくことがおすすめです。趣味に没頭したり、友達と電話で長話をしたり、自分なりの方法を探してみましょう。いきなり全てのストレスを解消することは難しいかもしれませんので、徐々にストレスを減らしていけるように心がけてみてください。
正しい姿勢と表情筋を意識した生活をおくる
ハリのある肌を保つためには、筋力を落とさないように背筋を伸ばして生活するとともに、表情筋も意識したいところです。加齢により徐々に筋肉は落ちていきますが、顔の表情筋が衰えてしまうと皮膚を支えられなくなってしまい、たるみに繋がってしまうためです。特に目元のたるみには、目のまわりにある眼輪筋が影響しているといわれています。目のまわりを囲んでいる眼輪筋が衰えてしまうと、上まぶたのくぼみや下まぶたのたるみに繋がってきますので、老けて見えてしまうのです。
筋肉の低下については加齢の影響は避けては通れないものの、自分でも表情筋を意識しながら生活を送ることにより、たるみが起きるリスクを減らすことができます。「どうやったら表情筋を鍛えられるの?」と思うかもしれませんが、まずはたくさん笑ったりたくさん驚いたりすることで顔の筋肉を動かすように心がけてみましょう。顔の筋肉を意識すると、普段の生活では意外と筋肉を動かしていないことがわかります。笑顔でさまざまなことを楽しむことも、表情筋のトレーニングに繋がってきます。
質の良い睡眠を取る
人が眠っている間には、「成長ホルモン」が分泌されるといわれています。このことから、どの年代でも、良質な睡眠を取ることは美容面でも大切です。骨や筋肉などの成長や代謝機能を調整するなど、成長ホルモンはさまざまな役割を持っているからです。
睡眠不足になってしまうと、成長ホルモンがなかなか分泌されない状態になります。コラーゲンやヒアルロン酸など、肌のハリに重要な役割を果たす成分を増やすことができなくなってしまうため、美しい肌のキープが難しくなります。さらに、代謝機能が低下することで肌のターンオーバーが乱れてしまい、たるみが発生しやすくなるのです。
今なかなか良い睡眠を取れていないと感じる方は、まず生活習慣を見直してみましょう。特に睡眠不足と感じている場合には、しっかりと寝る時間を確保することを意識してみてください。さらに、睡眠を妨げる習慣がないかどうかをチェックすることで、睡眠の質を上げることができます。例えば寝る直前までスマホを見ている、カフェインやアルコールなどの摂取しすぎなどに注意したいところです。
50代でもあきらめない!
今から始める目の下のたるみ・クマ対策は?
ここでは、50代からでも始められる目の下のたるみやクマの対策についてご紹介します。無理のない範囲で、自身が取り入れられそうな対策からスタートしてみてはいかがでしょうか。
50代におすすめのアイクリームを選ぶ
50代から目もとのケアを行う、と考えたときにチェックしておきたいポイントとしては「保湿成分」が挙げられます。たとえばセラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが含まれているアイクリームを選ぶと良いでしょう。さらに、保湿をした後の肌をしっかりと蓋をしてくれるように、スクワランやワセリンが含まれているアイクリームがおすすめです。
また、しっかりとチェックしておきたいのが、肌に優しいものかどうかという点。刺激に対して敏感になっている肌に負担をできるだけかけないように、配合されている成分を確認しておきましょう。
たるみを悪化させないようにする
たるみは非常に年齢を感じさせてしまう要素になるため、すでにたるみが気になっている場合にはこれ以上悪化させないようにしましょう。そのために、まずチェックしたいのが「余計な摩擦を与えていないか」という点。例えば毎日のクレンジングや洗顔の際に、汚れをしっかりと落とそうとして肌を強くこすっているということはないでしょうか。
摩擦を与えてしまうと、たるみがどんどん悪化していく可能性が高くなります。肌を洗うときには優しく、という点を心がけて、たるみを悪化させないようにしましょう。
肌をいたわるコスメを選ぶ
50代の肌は少しの刺激でも影響を受けてしまう状態になっているケースも多く見られます。そのため、コスメを選ぶ場合には肌に優しいものを選ぶことが大切です。
例えば防腐剤や着色料、香料、石油系の界面活性剤などを使用している場合には肌への負担が大きくなりますので、特にその化粧品をどうしても使いたい!ということでなければ避けたほうが良いでしょう。迷ってしまったら、敏感肌の方でも使えるコスメを選ぶのがおすすめです。
※目の下たるみ・クマの治療について
このサイトで掲載している目の下たるみの治療法は、保険適用外の自由診療です。自由診療は全額自己負担となります。SOグレイスクリニックのレディエッセ注入は1本定価162,800円、TCB-R法であれば定価 547,800円です。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。TCB-R法の治療期間に関しては、TCBを行った3週間後にレディエッセ注入を行う為、すべての治療が完了するには1ヶ月程度かかります。
※目の下のたるみ治療のリスクや副作用について
術後4.5日程度で腫れは落ち着きますが、患者さんによっては内出血を生じるケースがあります。
※SOグレイスクリニックの実績について
当院は近藤院長1名がすべての施術を担当しており、SOグレイスクリニックグループ2院の治療実績数は年間2,000人になります。(期間:2010~2020年)
※施術機器について
未承認機器を使用した施術が掲載されています。