『ふくらみ』が気になる

2021年11月02日 火曜日

気になりだすと日に日に目立つように感じてしまう目の下のふくらみ。加齢とともにだんだん現れはじめるケースもあれば、若くても目立つケースもあります。ここでは、目の下が膨らむ(目袋ができる)原因やおすすめの治療法について解説します。

目の下が膨らむ(目袋ができる)原因

目の下が膨らむ原因は、以下にあげた要素が関係しています。

  1. もともとの眼窩脂肪の量
  2. ほほ骨、ミッドチークの高さ
  3. 眼輪筋の衰え

この「目袋」と呼ばれることもある目の下にできるふくらみの正体は、眼球を包んでいる「眼窩脂肪」(がんかしぼう)という脂肪です。

目の下のふくらみの原因は、ハンモックのように眼球をささえている靱帯が衰えて伸びた状態になり、眼球の下にある眼窩脂肪が眼球の重みで圧迫されて前に出たものですが、この眼窩脂肪は人によって量が違います。

この眼窩脂肪の量が多く、ほほ骨、ミッドチークが低い人は、加齢とともに眼輪筋も衰えふくらみがより目立ち始めます。また、若くても目の下のたるみに悩まされている人がいますが、この場合先天的な要因(ほほの骨が低い、眼窩脂肪の量が多いこと)が強いためと考えられます。

ほかにも考えられる原因

上記に挙げたほかにも、目の下が膨らむ原因はさまざまなものがあります。

加齢によるもの

最も多い原因として考えられているのが加齢によるもの。歳をとると目のまわりにある筋肉がだんだんと衰えていきます。すると目のまわりにある脂肪の重みで皮膚のたるみに繋がってしまい、結果として目の下が膨らんでしまう、ということになります。筋肉の衰えに加えて、歳をとるごとに肌のコラーゲンやヒアルロン酸も減少していくため、どうしても目の下がふくらんでしまうのです。

睡眠不足によるもの(クマ)

睡眠不足も目の下がたるんでしまう原因に。睡眠を十分に取っていない場合、目のまわりの血行が悪くなってクマができてしまいます。このようにクマができてしまうと目の下がふくらんで見えるため、良い睡眠をしっかり取れる生活を送ることが大切といえるでしょう。また、睡眠不足でできる青クマのほかにも、色素沈着などによる茶クマや小じわなどが原因の黒クマなど、クマにはさまざまなものがありますが、いずれも目の下のふくらみの原因になると考えられています。

紫外線によるもの

紫外線は、目もとをはじめとする肌全体がたるんでしまう原因のひとつとして挙げられています。

特に「UVA」と呼ばれる種類の紫外線は、紫外線の中で最も長い波長を持つことが特徴で、肌の奥の真皮まで到達するという性質を持ちます。真皮に到達した紫外線は真皮線維芽細胞にダメージを与えるのですが、この時肌を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生に影響が出てしまいます。さらに、すでに成熟しているコラーゲンが分解・編成されることによって肌機能の低下につながっていきます。

また、紫外線によってダメージを受け続けると、その影響が眼輪筋に出てしまうことで目尻のシワが目立つようになってきます。このように、紫外線は肌にさまざまな影響を与えてしまいます。春先からは特に紫外線の量が増えますので、外に出るときには特に紫外線ケアが重要であると言えるでしょう。

乾燥によるもの

肌の乾燥も目の下がたるんでふくらんで見えてしまう原因となります。

肌が乾燥してしまう原因には、紫外線や栄養不足・睡眠不足といった悪い生活習慣によるもの、また加齢も影響しています。人の肌は、年齢を経るごとに角層内にある天然保湿成分や皮脂が徐々に失われていきます。このことで肌のバリア機能がだんだんと失われて、外からの刺激にも弱くなってしまうために肌の乾燥にも繋がってしまうと考えられています。

このことから日常から保湿を行うのはとても大切です。ほんの少しのきっかけで肌の乾燥が引き起こされてしまいますので、洗顔後の基礎化粧品や化粧品などで潤いをプラスするなど、日々のケアをしっかりと行うことで乾燥を防ぐように心がけてください。

目のこすり過ぎ

無意識に目をこすってしまう癖を持つ方もいるかもしれませんが、実は目をこする摩擦などがたるみにつながってしまうケースもあります。目のまわりの皮膚は非常に薄くデリケート。この部分をこすることによって腱膜と呼ばれる部分が伸びてしまい、まぶたが開きにくくなる眼瞼下垂につながることがあります。

普段は目をこすっていなくても、花粉症などで目のかゆみを感じたときに思わずこすってしまうという方もいるのではないでしょうか。目が痒いと感じたら、目薬を使うなどしてできる限り目をこすらないように意識することも大切です。

他にも、目のたるみやふくらみができてしまう原因はあります。例えば皮脂を落としすぎたりするなど日頃行なっている目もとケアが負担になっていたり、メイクによって乾燥を引き起こすこともあるとされています。今一度自分の生活を見直してみて、乾燥の原因になっているものがないか考えてみましょう。

目の下のふくらみ(目袋)の対策方法

「目のしたのふくらみは気になるけれど、美容クリニックは敷居が高そう…」とか、「手術とかそこまでしなくても…」と考えて、自宅で簡単にできる、目の下のセルフケアですませている人も多いのではないでしょうか。

もしかしたら、「色々な方法を試したけどダメだった」「かえって目立つようになった」という人もいるかもしれませんね。目の下のふくらみを解消しようと思ったら、セルフケアでは難しいのが現状です。そのまま放置しておけば、加齢とともに脂肪のふくらみはどんどん目立つようになります。そこで、目の下のふくらみを改善するために、美容クリニックで行われている代表的な施術を紹介します。

美容クリニックで受けられる治療を紹介

  1. 脱脂法…余分な眼窩脂肪を切除
  2. 下眼瞼除皺術…皮膚と余分な眼窩脂肪を切除
  3. ハムラ法…皮膚を切開し、余分な眼窩脂肪を目の下の凹みに移動

これらは、一般的に美容外科、クリニックで行われている目の下のふくらみを取り除く外科的手術です。しかし、このような皮膚を切開する施術には、ダウンタイムや腫れがつきものです。また、目の下の皮膚は薄くとても繊細であるからこそ、医師の技術が必要とされます。人それぞれの目のふくらみにあわせた施術を行うことが重要なのです。

近藤惣一郎医師
SOグレイスクリニック御殿山 Dr.近藤惣一郎が解説!目の下の治療はとても繊細です。脂肪をとればよいといった単純なものではありません。

美容クリニックなら、どこでも同じという訳ではありません。目の下のふくらみができている原因は、人によって違います。一人ひとり体質も顔の骨格も違うのですから、目の下のふくらみも、土台となる骨の高さや位置、脂肪のつきかた、全てが違うのです。

目の下の余分な脂肪を取り除けばよいといった単純な施術だけでは、患者さんの悩みは解消されません。その患者さんの目の下のたるみ・ふくらみの本当の原因を知り、それにあった正しい治療をすることが重要なのです。

SOグレイスクリニックでは、できる限り患者さんの負担を軽くしつつも、効果がわかる治療を心掛けています。

※目の下たるみ・クマの治療について
このサイトで掲載している目の下たるみの治療法は、保険適用外の自由診療です。自由診療は全額自己負担となります。SOグレイスクリニックのレディエッセ注入は1本定価162,800円、TCB-R法であれば定価 547,800円です。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。TCB-R法の治療期間に関しては、TCBを行った3週間後にレディエッセ注入を行う為、すべての治療が完了するには1ヶ月程度かかります。

※目の下のたるみ治療のリスクや副作用について
術後4.5日程度で腫れは落ち着きますが、患者さんによっては内出血を生じるケースがあります。

※SOグレイスクリニックの実績について
当院は近藤院長1名がすべての施術を担当しており、SOグレイスクリニックグループ2院の治療実績数は年間2,000人になります。(期間:2010~2020年)

※施術機器について
未承認機器を使用した施術が掲載されています。