

第4回
幹細胞点滴とは?
最近話題の“若返り点滴”を徹底解説!Part1
そもそも“幹細胞”ってなに? 話題の「幹細胞点滴」をゼロから解説!



友人:「最近ね、インスタとかで、“幹細胞点滴”っていうのを見るんだけど、すごく良さそうなこと書いてあるの。お肌がツヤツヤになるとか、疲れにくくなるとか。実際、どうなの?」
コンシェルジュ:「そうそう、最近話題になってるよね。まず、基本的なところから説明すると、幹細胞というのは体のさまざまな細胞に分化できる特殊な細胞のことなの。再生医療で注目されているのよ。」
友人:「へえ、それで点滴するとどうなるの?広告では若返るみたいなこと書いてあるけど。」
コンシェルジュ:「実はね、一つ大事なポイントがあって、病院やクリニックなどで行われている“幹細胞点滴”と呼ばれるものの多くは、実際には幹細胞そのものを点滴しているわけではないの。」
友人:「え?じゃぁ何が入っているの?」
コンシェルジュ:「多くの場合は“幹細胞培養上清液”と呼ばれるもので、幹細胞を培養した際に分泌される成長因子やエクソソームなどを含む液体なの。幹細胞そのものではなく、幹細胞から出る物質を利用しているわけ。」
友人:「あぁ、そうなんだ。じゃあ効果はどうなの?本当に若返ったりするの?」
コンシェルジュ:「それについては、次回詳しく説明するね。まずは、幹細胞そのものがどういう存在なのか、基礎から理解しておくとわかりやすいと思うよ。」
友人:「うん、お願い!」

はじめに、『幹細胞』とは?
幹細胞とは、自己複製能力と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持つ特別な細胞のことです。この2つの能力により組織の再生が可能となります。
自己複製能
自らと同じ能力を持つ細胞に分裂することができる能力
多分化能
皮膚、血液、神経、血管、骨、筋肉など細胞を新規に作り出す能力
幹細胞には主に「胚性幹細胞(ES細胞)」「成体幹細胞」「iPS細胞」の3種類があります。
ES細胞
人の初期胚のように、どのような細胞でも作り出すことができるという「多能性幹細胞」
iPS細胞
すでに分化した体細胞(普通の細胞)に山中因子を注入し初期化を行い、多能性幹細胞を人工的に誘導する細胞
私たちの身体は約60兆個の細胞で構成されており、毎日200億個の細胞が死滅しては新しく入れ替わっています。このサイクルの中で、老化や病気により細胞機能は徐々に衰えていきます。そんな損傷した細胞の修復や欠損した部分の補填を行うのが「幹細胞」なのです。
今注目されている幹細胞再生医療とは?
再生医療(細胞治療)とは、機能障害や機能不全に陥った組織や臓器に対し、主に幹細胞を体内へ移植することで、その機能の再生を目指す医療のこと。
これまで治療法のなかった病気やケガに対しても、再生医療によって新しい選択肢が生まれています。また、再生医療の研究は、難病の原因解明や新薬の開発などにも応用されています。
再生医療はリスクに応じて以下の3つに分類されます(再生医療安全性確保法):
第一種
(高リスク)
iPS細胞やES細胞、他人の細胞を培養して治療に使うケース
第二種
(中リスク)
自分の幹細胞を培養して治療に使うケース
第三種
(低リスク)
同一部位の自分の細胞を培養せずに使用するケース
例えば、美容クリニックで行われる幹細胞培養上清液の点滴は「第三種」にあたる、比較的安全性の高い治療法です。



術後の毎日も、私たちと一緒に
美容外科手術のあとは、ちょっとした工夫や心がけが、仕上がりや回復のスピードに大きく影響します。
「この洗い方で合ってる?」「口が開きにくいけど、これって普通?」
そんなふうに迷ったときは、一人で悩まず、いつでもご相談ください。SOグレイスクリニックでは、術後ケアも美容医療の一部と考えています。患者様が心地よく回復して、笑顔で過ごせますように。私たちスタッフ一同、しっかりサポートさせていただきます。
第4回
幹細胞点滴とは?最近話題の“若返り点滴”を徹底解説!Part1
第5回
幹細胞点滴とは?最近話題の“若返り点滴”を徹底解説!Part2
第6回
幹細胞点滴とは?最近話題の“若返り点滴”を徹底解説!Part3