美容コンシェルジュが語る、「美容外科のリアル」

第1回

美容医療、気軽に受けられる時代。でも“手術”であることは忘れずに。

「最近、周りで“韓国に行ってくる”という話、よく聞きませんか？」そんな何気ない一言の裏に、密かに広がる“プチ整形”ブーム。美容医療が身近になる一方で、「気軽に受けたけど、こんなはずじゃなかった…」という声も少なくありません。

今回は、SOグレイスクリニックの美容コンシェルジュが、美容外科手術を考えている方に知っておいてほしい「大切な前提」と「手術前の注意事項」をお届けします。

SNSやインフルエンサーの影響もあり、美容医療はかつてないほど身近になっています。注射やレーザーのような“プチ整形”に加え、フェイスラインのリフトや目元の手術まで、若い世代を中心に気軽に受ける人が増えてきました。

でも忘れてはいけないのは、美容医療はあくまでも「医療行為」であり、体に負担のかかる処置だということです。安全に手術を受けるためには、事前の準備がとても大切なんです。

以下は、手術前に必ず確認しておきたい大切なポイントです。ひとつでも抜けると、当日の処置が受けられなかったり、術後の回復に影響したりする可能性があります。

お手術当日は飲酒をお控えください。当日酒気を帯びている場合はお手術をお断りすることがあります。お手術の種類によっては、前日の飲酒もお控えいただく場合があります。ご不明な場合は本クリニックにご確認いただくことをおすすめ致します。

手術の種類によっては、ネイルをしている方は当日までに外しておいていただく必要があります。その場合、お手術中に指に体内の酸素飽和度を測定する機械を装着します。そのため、ネイルを外して頂くよう説明があった場合は、ジェルネイルやマニキュアを取り、自爪が見える状態でお越しください。

血液をサラサラにするお薬を服用中の方、お薬のアレルギー、その他既往歴などお身体で心配なことがある方は、必ず事前に申告してください。手術の種類によっては、お手術後にお飲みいただく内服薬をお渡しいたしますので、説明の通りに内服をお願い致します。

お手術の種類によっては、手術前の飲食を制限する場合があります。そのような説明があった場合、その説明通りにすすめていただくようお願い致します。お手術の直前に飲食を制限する理由として、手術中の麻酔で吐き気を催したり、手術の進行が妨げられる恐れがあります。

お手術当日は安全のためお車やバイクなど、ご自身での運転は控えるようお伝えしております。これは麻酔の影響で術後にふらついたり、手術の種類によっては、視界がぼやけたりするためです。品川院ではクリニックから最寄駅までタクシー代を負担いたします。お帰りの際は公共交通機関をお使いください。

お手術前にお化粧を落としいただくため、お化粧なしでご来院いただけるとスムーズにご案内ができます。まつ毛エクステをされている方はお手術によっては抜けたり折れたりする場合がございます。事前に外していただいたり、ご了承ください。お顔に消毒をするため、当日洗顔後はお化粧水など使用しないでください。

普段着で構いませんが、フードがついていない服装が望ましいです。お手術によってはお着替えをお願いし、お手術用のガウンを着用していただきます。お履物はスニーカーまたはローヒールのものでお越しください。

不要な貴金属・貴重品は持参されないようお願いいたします。万が一紛失した場合、当院では一切の責任を負いかねます。

サングラス(または眼鏡)、深めのお帽子、マスクがあると安心です。お持ちの方はお薬手帳もご持参ください。

“手術は前日から始まっている”という意識を

美容医療がどれだけ進化しても、「人の手で行う処置」であることに変わりはありません。万全な状態で手術に臨むためには、“準備力”が仕上がりを左右するといっても過言ではありません。

安心して手術を受けるためにも、準備段階から「自分の体と向き合う時間」を大切にしてくださいね。

第1回

美容ナースが語る、美容外科の「本当のリアル」

第2回

手術は“その後”が本番。知らないと損する、術後ケアの基本

第3回

手術したあとの「やってはいけないこと」チェックリスト

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