ボトックスは　シワを伸ばすだけではありません：

ボトックスを　用いた　「アイブロウ・モデリング」

 

こんにちは

 

女性は勿論

基本的にお化粧をしない

男にとって　眉は　結構　お顔の印象を決める上で

重要なポイントです。

 

私自身　最近まで

眉を剃ったり　切って揃えたりすることは

男として　あまり　しないほうが　良いと考えて

ナチュラルでいました。

 

しかし　実は

ひたいや眉間に　ボトックスを　注入し

眉の傾きを変えたり、長く見えるようにする

テクニックを使っているのです。

 

これを　「アイブロウ・モデリング」と称しています。

 

添付の漫画は

「風のフジ丸」といって

私が　小さな時に　大好きだった　少年忍者です。

 

私は　少年忍者・フジ丸　に　憧れていて

今の私の　眉　髪も　憧れの　フジ丸くんを

潜在的に　意識しているのかも知れません（笑）

 

 

さて、話を医学に戻しますが、

私は　患者さん方に

単にボトックスを　お顔のシワを目立たなくするだけでなく

目元の印象を変えるために活用しているのです。

 

「ボトックスをうつと　恐い顔になる…」

 

とかく　そんなふうに

間違って　理解されている方も多い

ボトックスについて　今日は　お話ししましょう。

 

 

 

美容外科は　手術だけを扱うところではありません。

 

ボトックスやヒアルロン酸は、細い針でお顔に注射することで

安全かつ簡単に　お顔を　若返らせたり

お顔の印象を変える　有効な手段です。

 

私は　毎日　手術にも　追われていますが

実は　これらの　いわゆる　「プチ整形」を非常に

大切にしています。

 

美容外科の扉を初めて開きたいと　思われている方には

最適な　治療ですし、

アンチエイジングに興味がある方には

是非　チャレンジしていただきたい　治療です。

 

ヒアルロン酸をはじめとするフィラーは

は　法令線（鼻唇溝）など

お顔の表情には関係なく出来ている

凹みに対し　注入し　盛り上げる　注入剤です。

 

少し前に　このブログでもご紹介した

「ラディエッセ注入」は　私が　自信をもって　施行している

フィラー治療です。

 

これにより、お顔の凹みを目立たなくして、

即効的にお顔を若返られることが出来ます。

 

一方　ボトックスは　私たちが

人と話をしたりするときにみせる　様々な顔の表情に伴うシワ

 

つまり　おでこや　みけん、目尻などのシワ

いわゆる　「表情ジワ」を　寄らなくする　治療です。

 

 

これら　表情ジワは　皮膚の下にある　お顔の筋肉（表情筋）

が　動くことによって　もたらされ

これが　長年にわたり　繰り返されうちに

本当の　「刻みジワ（おでこ、みけん、目尻）」になって行きます。

 

たとえば　おでこのシワは　眉毛を上げる筋肉：

前頭筋（Fｒ）が作ります（図参照）

 

眉間のシワは　眉毛を寄せて　下げる筋肉：

鼻根筋（N）　雛眉筋（Co）が　作ります（図参照）

、

 

目尻のシワは　目を細める(閉じる)筋肉：

眼輪筋が　収縮することで

作られ　刻まれて行くのです。

 

そして　これらの筋肉の動きを抑えることで

おシワが寄らなくなったり

刻まれてしまった　小じわも

ある程度伸びることが可能になるのです。

 

ボトックスは　皮膚に注射するのではなく

これらの筋肉に　注射します。

 

ボトックスは　ボツリヌス菌のA型ボツリヌス毒素から

作られていますが　その毒性は

当然のことながら抽出排除されていますので

安全に美容領域で　利用されています。

 

また　私のもう一つの専門領域である

脳神経疾患である

「顔面痙攣」の治療にも　用いられていることは

良く知られています。

 

その作用機序は

筋肉を動かす命令を送る　神経の伝達物質

アセチルコリンの働きを弱め

筋肉の動きを抑えることにあります。

 

 

しかし　実は　ボトックスの

注入部位や　量の　調整は　難しく

 

特に　おでこの　ボトックスは

効き過ぎたり　注入部位が適切でないと

眉が下がり　まぶたが　重くなる場合が　あります。

 

 

（ただ　ボトックスの持続効果は3ヶ月前後ですから

良い意味でも　悪い意味でも　必ず　効果は薄れ

基本的には　元の　お顔に　戻ります。）

 

特に40代以降になると

加齢で　上まぶたの外側のたるみが増える傾向があり

 

美容外科の教科書には

「おでこに　ボトックスを注射する場合　外側眉上の前額は避ける」

ように　書いてあります。

 

ところが　これを　忠実に守ると　中央部　つまり　眉間側の

眉が　相対的に　下がり　眉が外側に　吊り上がったようになり

これが　俗に言う「怖い顔」です。

（フジ丸くんの眉です）

 

 

この　「怖い顔」を　治そうと思えば

敢えて　教科書的には　「避ける」ように言われている

外側眉上の　前額にも　ボトックスを　小量注入することにより

外側の眉も　微妙に降り　　怖い顔が　大抵　改善されます。

 

さらに　眉を　中央に寄せ　眉間にしわを作る

鼻根筋　や　眉を縁取るような輪郭で　存在する

皺眉筋にも　ボトックスを　注入することで

 

眉間にシワが寄らなくなるだけでなく

眉間が広く　　眉の目頭側が内下方に　寄りにくくなります。

 

このことが　眉の外側が　相対的に吊り上がる

「怖い顔」を　良くしてくれるのです。

 

 

また　一概に　「怖い顔」と　言いますが

眉が　その方に　適した程度に　吊り上がれば

シャープな　目にも　なれます。

 

裏返せば　　ボトックスの使い方として

シワ取り効果だけでなく、

 

「眉」ひいては　「目元」の　デザインにも　利用できるのです。

 

眉を　吊り上げたり　下げたり

注入場所　量によって　色々な　変化を　加えることが出来ます。

 

ですから　ボトックスは単なる　若返りのためのものでなく

お顔のモデリングにも　有効なのです。

 

私も　おでこと　眉間には　ボトックスを

自分で　注射しています。

 

私は　手術や　釣りを　長年行い

目を　凝らして　見る　ことが多く

 

そのことが　おでこに　　シワを　刻む

要因に　なってきました。

 

しかし　今では　自らが注入する　ボトックスの効果で

おでこ　眉間のシワは　ほとんど目立ちません。

 

さらに

眉を　きりっと　させる

「アイブロウ・モデリング」効果も　しっかり

現れていると思います。

 

具体的には

 

まず　　おでこの　目立つ　数本のシワを挟んで

その上下に　少なめに注射します。

 

数日後

おでこの　シワの寄り方のみならず

眉間の間隔・シワ、

眉の　吊り上がり具合や　上まぶたの被さり具合を観察し、

 

理想の眉の傾き、眉間間隔を創り出すべく

追加注入します。

 

必要があれば

さらにその　1週間　最終的な仕上げの注入を行うのです。

 

その後は　数ヶ月後　効果が薄まり

シワがすこし寄ってきたり

眉の感じに　変化が現れれば

早めに　必要箇所に　少量　追加注入しています。

 

 

結局　ボトックスは

 

注入する医師が

患者さんの筋肉の走行は勿論、

その発達具合、年齢

眉や額の筋肉の使い方、

もともとの　まぶたの腫れぼったさなど

 

画一的ではなく、お一人お一人のお顔を

詳細に観察し、正しく把握し、

 

適切な部位に　適量が注入される必要があります。

 

また　一度に

イチかバチかで行うのではなく

私自身や　当院スタッフに行っているように

数回に分け　段階的に　行うと

安全かつ満足のゆく　効果が得られると考えています。

 

（当院では　このように行う

ステップワイズボトックス注入　という

確実で丁寧な　注入メニューも　ご用意しております）

 

 

そして　さらに

このシワ取り効果の裏側の作用を利用して

 

眉の形や　目の印象に　変化を加える目的、

「アイブロウ・モデリング」にも

ボトックスは　有効なのです。

 

 

その他　ボトックスは　腋や足の多汗症治療や

ふくらはぎや　えらの筋肉を　細めて

美脚治療　小顔治療にも　用います。

 

正しく用いれば　ボトックスで

みなさんの長年の　悩みが　数分で解決できます。

 

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